機械が人体に与えうる危険を回避する安全対策は、その機械の寿命期間全体を見て考える必要があります。 それはまさしく機械の仕様を決め開発に着手する段階から始まって、製造、設置、試運転、実際の稼動、さらには修理やメンテナンス、そして最後は廃棄処分にいたるまで、あらゆる場面での安全を確保する必要があるのです。
安全対策は、起こりうる人体への損傷、または死亡事故などを未然に防ぎ、なおかつ設備も保護し、製造システムを守るものなのです。
以上のような倫理的な理由に加えて、労働場所での健康と安全を管理監督することは、EU機械指令 98/37/ECで要求されている基本的な要件となっています。